第58号 世界の翻訳市場で、自分の市場価値を作ろう その2


○○○○○-------------------------------------------------------
バベル翻訳大学院(USA) Alumni News Letter 
第58号  2018年6月7日発行
このニューズレターは、バベル翻訳大学院(USA)のAlumni Serviceより、
院生・修了生の方々にお送りしております。

Alumni Associationのページをぜひご活用ください。

バベル翻訳大学院facebook

バベルのWEBマガジン「The Professional Translator」

発行:毎月7日、22日
 【ログインID:ご自身のメールアドレス】
 【パスワード:0000】
--------------------------------------------------------○○○○○

<<<目次>>>
【1】 TPT 第199号から 注目記事 [巻頭言]
【2】 TPT 第199号から 注目記事 [Alumni編集室から]
【3】 日本翻訳協会からのお知らせ

====================================================
【1】 TPT 第199号から 注目記事 [巻頭言]
====================================================
「世界の翻訳市場で、自分の市場価値を作ろう その2」
 BUPST バベル翻訳専門職大学院 学長 湯浅美代子

先日、5月19日は、バベル翻訳専門職大学院の2018年度春期学位授与式を
執り行いました。新たにMSTホルダーになられた皆さん、御目出とうございました!
ご活躍を期待しています。
東京市ヶ谷の現地会場出席の方もいれば、Zoomという電子会議システムで
参加される方達も多く、日本国内各地、オーストラリア、アメリカなどから参加されて、
楽しく、有意義な学位授与式となりました。これも、インターネットシステムの進化の
賜です。多種多様なアプリと言いますか、電子ツールが発売提供され、とても便利に
なりました。

さて、昨今の気象状況は、変化が激しいですね。先週、東京は急に暑くなり、
真夏日のような気温でした。その前の5月初め頃までは寒い雨の日が続きましたので、
余計に暑く感じたのかもしれませんが。世界の各地でも、異常気象と言うか、かなり
変化が激しくなっています。

バベル翻訳専門職大学院は、ハワイのオアフ島、ホノルルにオフィスがありますが、
今、ハワイ島のキラウエア火山の噴火があちこちで起き始めたようです。
日刊工業新聞電子版https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00473968
ハワイ島からは離れているので、すぐに危険になるかどうかはわかりませんが、
ハワイ島の住民の方々は、もう避難を始めたようですし、火山の溶岩流だけでなく、
それが引き起こす津波の危険もあるようですから、ハワイオフイスも今後の状況では、
対策を講じる必要があるのか、早速検討しなくては、と思った次第です。 

5月20日の最新情報というライブ映像だというユーチューブ画像です。 
ttps://www.youtube.com/watch?v=jAjAiRSCeOI

これを見るとかなり激しい溶岩流が噴出されています。
さらに、この次の動画では上空からの映像もあり、大きな川の流れのように
なっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R0INKXervXc
 
こんな現地の生の様子が誰でも、どこからでも見ることができるということは、
画期的なことですね。やはり、インターネットの活用がどんどん進んで、個人の
配信ツールとなっていることが実感できます。
先端情報を掴むことができたら、各自で意思決定をしていかなければなりませんね。
火山の崩落が起きたら、大きな津波の可能性もあるとのこと、これは、万一のことを
考えたら、今号が配信される時には意思決定をする必要があるのだと感じました。
慌てる必要はありませんが、皆様もご自身で、是非情報を収集して、被害が
出ないように意思決定をされますように。 ……

※続きはこちらから:http://e-trans.d2.r-cms.jp/kantou2/

====================================================
【2】 TPT 第199号から 注目記事 [Alumni編集室から]
====================================================
今、なぜ‘教育的翻訳’が必要なのか―新連載スタート『総合的な翻訳による英語教育』
 バベル翻訳専門職大学院(USA)  副学長 堀田都茂樹

 この号より、大阪大学名誉教授、成田一先生の『総合的な翻訳による英語教育』の
連載がスタートします。連載はこれまで悪者扱いにされていた文法訳読方式を正しく
変換する英語教育の観点からの‘教育的翻訳’の必要性を具体的な方法論も含めて
書いていただきます。現状の袋小路に入った観が否めない、中高レベルの英語教育
(本当は幼児、初等教育も同様ですが、これは改めて)を打開する大きなヒントが
満載です。

詳しいことは成田先生の連載に委ねるとしまして、この連載を主催する立場として、
今、なぜ、‘教育的な翻訳’という観点が必要なのかを考えてみます。これは実は、
中高生に限らず、幼児の言語教育、今、文科省が必死に進めている初等教育にも
当てはまる本質的な考えを含んでいると考えます。

はじめに、‘教育的翻訳’という意味を考えてみましょう。例えば、私、バベルは過去
約10数年間、日本ディベート協議会(現 日本ディベート協会)と協力して、米国の
ディベートチャンピオンを日本に招いて日本全国を英語、そして日本語でディベート
コンテストを催す機会を得ました。その際に、使われたのが‘教育的ディベート’、
すなわち、ディベートを通じて日本人に議論、討論できる力を養っていこうと言う
意味です。教育の方法としてディベートという技法を活用するという考え方です。
同様に‘教育的翻訳’とは翻訳という方法を活用して、まずは英語力、そして
日本語力、読解力、表現力等、考える力のベースを涵養するという考え方です。

では、今、なぜ、教育的翻訳なのかを考えてみたいと思います。

これを考えるにあたって、4半世紀前に私がバベルにおいて行ったある実験的企画に
触れたと思います。それは、当時、バベルの教育部長であった長崎玄弥先生と
中学2,3年生を7,8人集めてある実験をしました。長崎玄弥先生は当時、
‘奇跡の英語シリーズ’で100万部を越える売り上げを誇っていた天才的英語の
使い手でした。彼は日本をいっさい出ることなく、英語ネイティブと、丁々発止の
議論、喧嘩もできるという天才でした。そのプロジェクトでは英単語が500語から
1,000語に限定された英語のラダーエディションを教材に翻訳演習を試みた
のです。

そこでは、文法、構文の理解から発音までの技法を伝えつつ、単なる英文解釈では
なくきちんとした日本語に翻訳するという訓練でした。そして驚くべきことに約1年
この訓練を終えると生徒の英語力は言うに及ばず、国語、社会、数学等の
学校での成績が1段階か2段階上がったのです。その後、私たちも根気強くこの
プロジェクトを続けて実証データを積み上げていけばよかったものの、その後、翻訳の
社会人教育、翻訳の大学院を米国に設立するなどの他の仕事にとらわれてこれが
できなかったことが今でも悔やまれます。

この辺の、翻訳の視点からの英語教育の課題打開の方法論が今回の連載で
見えてくるように思います。

ここで今、なぜ、教育的翻訳なのかを考えるにあたって更にこれを抽象化して
考えるとこんなキーワードが思い浮かびます。

多文化共生
異文化融合

今の世の中がどういう方向に進もうとしているか、その辺の経緯となぜ、いま多文化共生、
異文化融合なのかは丁度この前の号で触れていますので、その一部を転載させてください。

次のステージは、多文化共生の時代、お互いの文化の違いを認め合って共生していく
社会のように思います。また、それこそが翻訳の真髄と考えます。 

あのサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」を人種差別の書と断定する米国知識人に
中国とは違った大覇権主義の限界が見え隠れします。常に普遍を追求して違いを
消去してきた米国。それに反して、植民地政策の歴史を持つ英国は国際政治において
揉まれたことにより、文化差に対しては経験的に理解し対処しよう言う姿勢をもっています。

また、この多文化を認め、その上で、自文化を重んじる、ある意味の度量(否、戦略)が
英国のEU脱退、BREXITにつながったのかもしれません。 

1853年ペリーの来航からから始まった日本の極めて浅い国際政治への参画、対して
百戦錬磨の英国のような国とは比べようもないのですが、日本の行く末を考えていくには、
経験に不十分ながらも代替できるヒストリーリテラシーを高めることが必要と考えます。 

我々、バベルグループができることと言えば、政治、経済の領域ではなく、国家の
文化・社会戦略としての‘翻訳’を考えることと確信します。 

なぜなら、翻訳こそ、多文化共生に基づく世界の融和政策だからです。

これからの世代、小・中・高校生が生きていくべき世界は、しつかりと英語で書け、
話せることが期待されます。翻訳は書くことを中心に展開される知的作業です。
バベルの持論は‘書ければ話せる’、‘Write as you talk, talk as you write’です。
そのためには文法は必須学習内容です。英語でメールを受け取った時に文法的な
ミスが散見される文章を見せると知性を疑われる、これが私のビジネスでの苦い
実体験です。

翻訳はこうした英語の基本技術を学ぶことは言わずもがなですが、しっかりとした
日本語を書く的確な訓練にもなります。

更に言えば、多文化共生、異文化融合の時代、翻訳で訳文を創りだすことが、
異文化融合体験となります。英語と日本語の格闘の中では、日本と違う異文化を
どう受け入れ、伝えていくのか、どんな訳語を選ぶのかと言った様々な葛藤があります。

これこそが、なぜ、‘教育的翻訳’が必要なのか、究極の回答になるのではないでしょうか。

更に加えるなら、オーラルな日本語、英語の習得には翻訳ならぬ、‘教育的通訳’を
考えたいと思っています。これには、今は亡き上智大学名誉教授渡部昇一さんの
実証的論文を思い出します。

※全文はこちらから:http://e-trans.d2.r-cms.jp/alumni2/

====================================================
【3】日本翻訳協会からのお知らせ
====================================================
一般社団法人 日本翻訳協会  試験のご案内
====================================
☆★☆日本翻訳協会の認定校のバベル翻訳大学院USA 修了生の方は
    2018年6月実施の各試験を受験料\3,000にて受験頂けます!! ☆★☆
(一般受験料:\5,400から)

*試験のお申し込みの際には必ず、
バベル翻訳大学院(USA)の「修了年度と専攻」を受験申請書の
「備考」欄に記載して下さい。
====================================

<2018年6月16日実施>

1.「出版翻訳能力検定試験」
実施日:2018年6月16日(土)10:00~13:00(日本時間)
締切り:2018年6月12日(火)(日本時間)
1) 第13回 ロマンス小説翻訳能力検定試験 
2) 第17回 一般教養書(ビジネス関連)翻訳能力検定試験
3) 第17回 一般教養書(サイエンス関連)翻訳能力検定試験 
詳細・お申込は、当協会ホームページから 
http://www.jta-net.or.jp/about_publication_exam.html
 
 2.ビジネス翻訳能力検定試験
実施日:2018年6月16日(土)10:00~12:00(日本時間)
締切り:2018年6月12日(火)(日本時間)
1) 第24回 医学・薬学翻訳能力検定試験(英日・日英)
2) 第24回 特許翻訳能力検定試験(英日・日英)
3) 第16回【日英】医学・薬学翻訳能力検定試験
詳細・お申込は、当協会ホームページから 
http://www.jta-net.or.jp/about_business_exam-2.html

3.第16回フランス語翻訳能力検定試験
◆フィクション分野
実施日:2018年6月16日(土) 10:00~13:00(日本時間)
締切り:2018年6月12日(火)(日本時間)
詳細・お申込は、当協会ホームページから 
http://www.jta-net.or.jp/about_french_translation_exam.html

4.第16回 ドイツ語翻訳能力検定試験
◆フィクション分野
実施日:2018年6月16日(土) 10:00~13:00(日本時間)
締切り:2018年6月12日(火)(日本時間)
詳細・お申込は、当協会ホームページから 
http://www.jta-net.or.jp/about_german_translation_exam.html

====================================================

2018年6月7日発行 バベル翻訳大学院(USA) Alumni Service

このご案内はBABEL UNIVERSITYから配信しております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行元:Babel University Professional School of Translation
Home Page:https://www.babel.edu
無断での転載・複写を禁止します。
Copyright(c) 2018 Babel Corporation All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
当大学院からのご案内の配信停止をご希望の方は、下記フォームをご利用ください。
https://www.babel.co.jp/form/stp2.html
※掲載されている記事の無断複写・転載を禁止します。